本日はお芝居のお話です!
映画・ドラマ業界で働き20年が経ちました。
邦画界で第一線のメジャー映画をつくっています。
本職は映画、ドラマのプロデューサー/ラインプロデューサーをしています。
幅広く映像制作をしていますが、
予算が2億以上の企画に参加していることがほとんどです。
現在は2026年に公開する作品を進めています
この記事は5分で読めますが、3回読むことをおススメします。
普段は「役者」「演技」のことはnoteにまとめているのですが、
お芝居のことだけでなく様々なことに応用できると思ったので、
この記事はコチラに書くことにしました。
そのnoteはコチラです
https://note.com/tmbox/n/n8c7cf15684e0
この記事を読むとお芝居に関する視野が今まで以上に広がり芝居に深みが増していきます。
芝居のやり方がわからなかったり、迷いがあり方向性が定まっていない人におススメの内容となっております。
巨匠から学んだ演出のやり方を基にお芝居の考え方のヒントをお伝えしていきます。
それでは書いていきます。
【新発見】演技のトライアングルをつくる。俳優(女優)が演技力を高めるコツ
自分と相手と何か?3つ目の設定
この話を思い出したのは不倫を題材にした作品をやっている時です。
夫、妻、不倫している男性というよくある関係で物語が進んでいきます。
物語の中で妻と不倫男性が夫を殺害してしまい、妻が苦悩して崩壊していくといった内容です。
思い出した話というのはドラマ界の巨匠石橋冠さんとご一緒した時に仰っていた演出に関する話。
『小柳君、演出するときはね、演技のトライアングルを作りなさい』
「はい!」
とその時は答えたのですが、よく意味が分かっていなく、
経験を重ねると共に少しずつ理解できるようになりました。
演技のトライアングルをつくる。
どうでしょうか?
この言葉だけでピンときた人もいるかと思いますが、
言葉の上辺だけを読み取ってしまうとなんだかよくわからないですよね?
間違った方向に進まないように巨匠の言葉をアレンジして解説していきます。
演技のトライアングル
皆さんは三角関係と言われてどんなことを思いつきますか?
わかりやすいものだと恋ですよね?
AもBもCさんが好きでCさんは両方とつきあっているみたいなこと。
先程お伝えした不倫映画の関係もそうです。
演技のトライアングルを簡単にお伝えすると感情の三角関係のことです。
これをお芝居として考えていきます。
AさんがBさんのことを好き。
BさんもAさんのことを好き。
この関係を芝居して下さい。
と言われた場合、誰がやっても同じような演技になると思います。
ここにCさんとの関係を入れてみます。
・AさんがBさんのことを好き。Aさんの親友のCさんもBさんのことが好き。
・AさんがBさんのことを好き。BさんにはCさんという彼女がいる。
・AさんがBさんのことを好き。Bさんの元彼女のCさんのことを知っていて彼女に負けたくない。
Cさんという設定を入れ込むことで芝居が変わってきますよね?
他の例も出していきます。
・AさんがBさんのことを好き。レストランで目の前に出てきた料理はBさんの元彼女の得意料理だ。
・AさんがBさんのことを好き。誕生日にあげるプレゼントは元カレが最高に喜んでくれたのと同じ高級ブランドの財布だ。
人だけでなく物との応用も可能です。
このように自分と相手という関係だけでなく、自分と相手と何かを掛け合わせることでお芝居に感情を載せていくことができます。
これは日常生活の中で普遍的に感じることの一つであり、この部分があるからこそ人に共感をすることができる部分です。
表面上のお芝居をしている人は大体この3つ目の設定が曖昧な人が多い。
芝居がブレていくのがわかります。
3つ目の設定をするのにペルソナをつくる人がいます。
ペルソナを設定することはとても大事なことですが、
大体の人が間違えて設定をするので全く意味が伝わらない芝居になる人もいます。
「そもそもペルソナの設定を理解できていないんじゃない?」と思うこともあります。
作りこみすぎたペルソナを芝居に入れ込むには時間が必要だと思っています。
そのため、あまり深く考えすぎないことも必要です。
じゃあペルソナどうやってつくるの?
この部分に関しては今後noteで説明していきたいと思います。
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映画プロデューサー小柳智則@マネージメント講師
【必読】オーディションのコツ~あなたはやり方を間違えている完全版 演技力を高める方法
まとめ 1人ではなく多数でつくる
この演技のトライアングルを聞いて僕が思うことはお芝居は1人ではなく、
多数の人間関係が重なってつくるものだと思います。
ご飯を食べるという当たり前の様なお芝居であっても、
デートのシーンであればその食べ物が、
元カレが好きだったものは食べたくないと思うかもしれないし、
元カレと同じものを食べる今カレに思うことは男は同じ食べ物を好むなのかもしれませんし、
自分と相手だけでなく脚本に書かれていない第3者を追加することで、芝居もやりやすくなりますしオリジナルな要素を追加していけると思います。
芝居のトライアングルを意識してみる。
映画やドラマの脚本で難しいのは読解する力だと思います。
有名な役者さんやタレントさんは全てこの読解する能力があるの?
と聞かれたら答えはノーです。
読解力があれば有名になれる。
演技が上手くなれる。
というわけではありません。
しかし、この読解という部分に関しては、
映画やドラマをつくる上でとても大切な部分なので、
今後も読解力を高めていく方法を記事にしていきたいと思っていますので、
皆さんが悩んでいることなどをこの記事に引用をつけてTwitterで投稿して頂けたら、
その悩みを解決できるような記事を考えてみたいと思います。
(引用ツイートして下さる場合気づきにくいので@~をつけてタグ付けしてください)
必ずチェックしていきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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