お疲れ様です。プロデューサーの小柳です!
映画やドラマをつくり続けて20年以上が経過しました。
『やっと見つけました』
ずっと見つけられなかった作品を面白くするために必要なもの。
その答えを俳優の皆さんから教えてもらうことになるとは…。
本日発見したものは20年間見つけられなかった答え。
それはとても身近に合って、誰もがもっているものでした。
それでは書いていきます!!
この記事は俳優の皆さんへ向けた記事となっています。
執筆者の情報です
映画・ドラマのプロデューサー/ラインプロデューサーをしております。
現在は配信の連続ドラマの撮影準備、写真展の企画準備、映画の企画、連続ドラマの企画などを進めております。
エンタメ作品の企画に参加していることがほとんどです。
最新作は『さらば、銃よ』『サイレント・トーキョー』『キス×KISS×キス』などです。
個別のプロデュース、企業案件VPなどもやっています。
お気軽にお問い合わせ下さい。
このブログでは、人生の視野を広げていきたい全ての人に役立つ情報を記事にしています!
映像業界向けのものが多数ですが、業界以外の方にも有益な内容になっております。
最後までお読み頂けると嬉しいです!!
読んだら感想をコメントして下さると励みになります。
20年間見つけられなかった答えを小さなアクティングスタジオが教えてくれた話。
STORY いい芝居とは何か?
![](https://hadakanoblues.com/wp-content/uploads/2021/03/cinema-4153289_1920-1-1024x660.jpg)
それは『小さなアクティングスタジオ』での出来事だった。
12名の俳優が演技をする中、アクティングコーチから適格な指示が飛ぶ。
演技をするたびに俳優の演技が段違いに良くなる。
脚本がいい、、いや違う。お芝居が心に届き涙が溢れる。
何が起きているんだろうと目を疑う光景だった。
映画やドラマの現場で監督が演出をつけるのとは全く違うものである。
参加している俳優さんたちのことを僕はほぼ全員知っている。
SNSでつながった俳優の皆さんだ。
もちろん演技をちゃんと見るのは初めてに等しい。
期待など全くなかった。
ほとんどがエキストラや一言台詞の端役、舞台経験くらいまでしかない。
一言で言うとまだ芽がでていないこれからの俳優さん達だ。
みんな心地いい演技を繰り返す。
正直、こんなにできると思っていなかった。
なんでこんないい演技ができるのだろう?
そう疑問に思ってスタジオの中を見渡した。
その時にあることに気づいた。
映画やドラマを制作している時になんとなく気づくことがある。
この作品はあたらない。
この勘はほとんど当たる。
それがどんな時かというと、
何かしらの理由で、全員が同じ方向を向けなくなった時だ。
予算がない。
時間がない。。
誰もが感じること以外にも、
そこには様々な理由がある。
何かの理由で想いがすれ違うことはよくある。
小さな摩擦。
みんな作品を良くしようと思っているからこそ起きることだ。
どんなに優秀なスタッフとハイクオリティな俳優部が揃っていたとしても、
同じ方向を向けなくなった瞬間に作品は音をたてずに崩壊していく。
気づいている人はごく一部で、よくある話だと思う。
気づいたときにはもう遅い。
人は感情で動いているからだ。
すれ違った心を一つにするには時間が必要である。
作品をつくる過程に修正する時間など残されていないのだ。
スタジオの中を見渡して気づいたのは、この中にいる全ての人が同じ方向を向いているということだった。
お芝居に向き合い、自分に向き合う。
コーチも俳優もスタッフも。
人の演技を見るときも、退屈な待ち時間も、コーチからの指示を聞く時も違う方向を向いている人がいない。
だからこそ演技が瞬間で変化をする。
演技の熱量が段違いに高い。
同じ空間で同じ方向を向いて同じ目的で演技をしているからこそ、たくさんのいい演技が生まれる。
空気感や情熱が上乗せをしている可能性はあるかもしれない。
今日感じたこと。
いい作品をつくるには、
参加している全ての人が同じ方向を向いていること
なのかもしれない。
そう思ってしまった。
作品に参加する全ての人に同じ方向を向いてもらうことは実はとても難しい。
予算が多ければ多いほど、参加している人が増えるのも理由の一つだ。
人が増えるとなぜ同じ方向を向くのが難しいのか?
いい作品と面白い作品は違うし、面白ければ当たるというわけでもない。
当たるから良い作品というわけでもない。
全員が作品を良くしようと思うけれども、それぞれの価値観で目指す作品のゴールにズレが生じている。
沢山の人に見てもらいたいと思っている人もいれば、コアなファンに見てもらいたいと思っている人もいる。
映画をつくっている自分が好きな人もいれば、仕事として割り切ってやっている人もいる。
何のために映画の制作をしているかという目的は一致していないからだ。
同じ温度で同じ方向を向き、いい作品をつくりたいと誰もが思っても小さなズレが生じている。
しかし、今日の気づきから、大きな変化を得られるのならばやってみる価値は存分にある。
映画でもドラマでも舞台でも。
写真展やサーカス、イベントにも使える。
『全員で同じ方向を向く』
何をやるにも同じ方向を向くことこそエンタメを面白くする秘訣なのかもしれない。
小さなアクティングスタジオの中でとてもとても大切なことを教わった。
俳優の皆さんに伝えたいこと
![](https://hadakanoblues.com/wp-content/uploads/2022/07/905a25de-b5bb-4772-a6f1-c14b8d7ee01c-1024x576.jpg)
俳優の皆さんにこんな質問をしてみる。
1か月どれくらいお芝居の練習をしてますか?
WSを週1で月に4回。
事務所のWSが月に2回あります。
ワークショップ以外は何かしてますか?
映画を観たり、舞台を見たりしています。
家でできる発声練習などをやっています。
練習量が足りないと自分でも思っているはずだ。
これでは足りない。
もっとやらなきゃ。
とあせってしまう。
練習をすることは大切なことで必要なことだと感じる。
しかし費やせる時間は人それぞれ違う。
練習が足りないとあせることは摩擦を起こす。
不安が負の連鎖をつくりあげる。
同じ方向を向くことで得られるものが、自分の目線が強くなることで激減していく。
じゃあどうしたらいいのか?
練習量が少ないと感じて不安にならない為の方法を考えてみよう。
自分は可能性の塊だと思え
全員に可能性があるということだ。
自分の可能性を感じることこそ不安をかき消す。
まだ商業の作品に出演歴がない。
恥じることはない。
人の心を動かす演技ができるのであればチャンスはいくらでもある。
まずは練習を繰り返し演技を自分のものにするべき。
自分が演技ができる事を伝えることが出来れば出演の枠は勝ち獲れる。
無駄にあせる必要はない。
意地を張って頑張らなくてもいいのだ。
愚直に向き合って誠実に演技と向き合う。
限られた時間の中で自分と周りにいる全ての人と心を合わせ同じ方向を向くこと。
それこそが夢への第一歩なんだと思う。
演技の勉強をする時間が限られている人におススメなのは、アクティングコーチから処方箋をもらうことである。
自分にブレーキをかけない
俳優の多くは自分のことを低く評価する。
お芝居が上手くできなかった。
それは悪手だ。
もったいない。
自分の評価を人に委ねてみてはどうだろうか?
自分のお芝居を見て拍手をしてくれた人達へ精一杯の自分をみせれたのならそれでいいじゃないか。
いまできる最高の仕事ができたのなら恥じる必要はない。
十二分に輝いていたし、見ていて心地よかった。
自分なんてまだまだ。
そうかもしれない。
でもね、自分を低く評価することで一歩踏み出せなくなることは、自分にブレーキを踏んでいる状態だ。
芸能の世界で活躍する人たちからみたら下手でも、一般の視聴者から見たら上手いと思うかもしれない。
自分の評価を勝手に自分で低く見積もるのは、
もったいない。
その一言に尽きる。
俳優を仕事にする自分を誇りに思え
もっとも伝えたいことはこれだ。
俳優という仕事を選んだ全ての人は自分のことを誇りに思って欲しい。
この夢を目指す理由は様々だと思う。
もちろん不純な動機もあるだろう。
俳優を仕事にすることは、とてつもなく大変な、いばらの道だ。
- お金の壁
- 仕事の壁
- 結婚の壁
- 時間の壁
- 欲求の壁
あげればキリがない。
努力しても成功者と呼ばれるような人は5%もいないかもしれない。
顔の見えない誰かを幸せにするために日々奮闘する仕事は、高い志と信念、大きな決意と温かい心がなければ成立はしない。
何でこんな大変なことを選ぶの?
こんな質問をするとみんなこう言う。
お芝居が好きなんですよ
俳優
好きなことを真っ直ぐにやっている人はかっこいい。
お芝居を仕事にする全ての人を尊敬し応援したい。
そして幸せになって欲しいと心から思う。
そんな俳優の皆さんが大好きだ。
だからこそ厳しいことは言わせて欲しい。
軽い気持ちでいるなら今すぐやめて他のことをやった方が幸せだよって教えてあげたい。
それでもこの道を選ぶ俳優を僕は心から尊敬している。
自分のことを誇りに思え。
まとめ
限られた時間の中で集中して学ぶにはどうすればいいか考えてみたので聞いて欲しい。
同じ方向を向くこと。
どうすればできる?
まず練習をするときは自分の答えを用意しておくこと。
- 今日は何を学ぼうか?
- この演技を高めたいから高めるために自分に足りないものを見つけよう など
何か学ぶべきテーマを持っておくこと。
練習をする15~30分前には現地についておく。
そこで一緒に学ぶ仲間と会話をしておく。
(会話は今日のテーマについて)
お互いの意見交換のようなものだ。
もし自分と相手の熱量に差を感じたら、
相手の熱量を上げるように揺さぶってみたらどうだろうか?
なるべく自分の目指す理想に全員を引き上げていく。
勘違いしている人も多いのだが、誰かが自分のために自分の想像通りの未来を描いてくれることはない。
どこでもそうだ。
そのため環境は自分で整えるべき。
やってはいけないことはルールを破ることと法に触れること以外はない。
誰かに挨拶をするときにちゃんと相手に自分の気持ちを伝えているだろうか?
想いは喋らなくても伝えることができる。
空間を見渡してみよう。
何が見えるだろうか?
目を瞑り、深く深呼吸をしよう。
皆で同じ方向を向く準備ができたら、そこがはじまりだ。
練習を練習だと思ってやってはいけない。
練習は本番の練習だ。
練習の練習ではダメ。
練習の練習をしている人は多い。
気づくことは沢山ある。
練習を例えにしているが、
本番も同じだ。
オーディションはどうだろうか?
撮影中はエキストラだからといって手を抜いていないだろうか?
あなたにとっての本番はいつだろうか?
ちゃんと自分の答えを用意しておくこと。
さあ、スタートラインに立つ準備はできた。
やっていこう。自分のペースで。
嫌なことに負けるな。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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