映画・ドラマ制作の教科書

日本で有名な映画監督の収入は?年収は?仕事内容や求められる能力も解説します!

2021年8月25日

https://hadakanoblues.com

本日は映画監督の収入について記事にしました。

映画・ドラマ業界で働き20年が経ちました。
業界では裏方のミスタープロフェッショナルと呼ばれています。

映画、ドラマのプロデューサー/ラインプロデューサーをしています。

幅広く映像制作をしていますが、予算が2億以上の企画に参加していることがほとんどです。

現在は2026年公開する企画などを進めております。

おつかれさまです。
小柳です。

映画業界ってどんな業界なの?と調べてもなかなか情報がでてこないんですよね?

ん-じゃあどこから情報を得ようと考えると思うのですが、
お任せください。

そんなときの為に僕が存在しております。

映画業界で働きたいと夢みる皆さんにわかりやすく業界の話を記事にします。

業界の最前線で活躍してきた情報を基に記事におこしています。

この記事では特に気になる映画監督の収入についてをご紹介します。

記事を読み終えるころにはモチベーション高く、
目標に向かっていけるようになっていますよ!

それでは書いていきます。

日本で有名な映画監督の収入は?年収は?仕事内容や求められる能力も解説します!

映画監督の仕事内容

まずは映画監督って何するの?というのを理解しましょう。

映画監督は自分で企画をつくり、脚本を書くことまでやる人もいれば、全体の演出だけをやる人もいます。

どっちの方がいいの?と聞かれると、脚本まで書けるほうが有利なのかな
と思います。

脚本をあえて書かないという方もいるので、一概にはこっちがいいよとは言えませんが、自分で書かないにしろ書けないよりは書けるほうがいい。

映画ってどんな風につくられているか存じていない方は、

下記の記事、 映画を作るのに必要な構造(仕組み)を知り知識をつける ご参照下さい。

映画を作るのに必要な構造(仕組み)を知り知識をつける

映画監督は収集されてからは脚本を制作していきます。

それと同時に、出演者を決めるキャスティング、ロケ地を決めるロケハン、美術道具を決める美術打ち、衣裳やメイクを決める打合せ、あればCGやアクションの方向性を決める打合せ。

いろんな打ち合わせを重ねます。

映画に必要なものを集め、観客に物語をどう伝えていくかを考えていきます。

俳優さんにつける演技。

ロケ地の選定や美術の方向性まで、
映画監督というリーダーが決めていきます。

撮影が終われば編集の作業に入ります。

編集をご自分でやられる監督もいらっしゃいます。

有名な方だと熊澤尚人さんはご自分でやってました。

ご一緒したことはないですが河瀨直美さんは撮影までやっています。

なので役割としてどこまでが監督?という部分に関しては、作品をどう作りたいかということも大きく関わってくると思うので、監督次第なのかなと思います。

次に映画監督に求められるスキルの話です。

映画監督に求められる能力は?

映画監督に求められることは上記の内容を見てもらってわかる通り沢山あります。

美術的なことで言えばデザイン的なものもわかっていた方がいいし、

脚本を考える上で物語の構想を練る能力や理解する読解力。

それを伝える演出力など様々な能力が必要です。

衣裳に関しても最新のものから未来に流行るであろう服まで、世の中に目を光らせておいた方がベターです。

映画に出演した役者さんが着ていた服が、めちゃくちゃ売れたりすれば、映画で衣裳を起用した人としてファッション業界からオファーがきたりと、仕事がつながったりするかもしれませんし、しっかりと自分につなげていくのも必要です。

これ以外に僕が1番大事だなぁと思うのは2つあります。

「コミュニケーション能力」

「想像力」

この2つです。

とても大事なのでコミュニケーション能力だけ掘り下げていきます。

映画が好きで映画監督になったのでコミュニケーション苦手です。。

これは絶対ダメです。

なぜかというと、映画は一人では作れないからです。

役者さんに演技の演出をつけなければいけないし、

脚本家やプロデューサーと物語を作らなければいけない。

撮影部とカット割りや観客への見せ方を話さなければいけないですし、美術や衣裳メイクとデザインを決めていかなければいけません。

全てコミュニケーションなんです。

これができないとどうなるか?

監督が目指しているものと全く違うものが出来上がります。


超優秀な能力がある人だとしても実力の半分の力しかだせなかったら、その作品は不完全燃焼に終わりますよね。

観たお客さんにも響かないし届かない。

もちろん人なので合うか合わないかという問題はあります。

しかしコミュニケーション能力が高い監督は、映画業界でも自分のポジションを確立し確固たる地位におります。

オファーが殺到するんですよ。

優秀だなと思う監督は全てコミュニケーション能力が優れていると思います。

本日の最重要ポイントかも知れないので必ず覚えておいてください。

映画監督に必要な能力で最も大事なものはコミュニケーション能力と想像力

映画監督になるには?方法はあるか?

映画監督になる方法は主に3種類です。

  • 作品を作り賞をとったり世の中に発信して認められ作品のオファーがくる
  • 映画業界で助監督として下積みしつながりを作って映画監督になる。
  • 自分でお金を貯めて映画を撮る

一つずつ解説していきます。

作品を作り賞をとったり作品がブレイクして認められ作品のオファーがくる

自主映画をつくり監督になるという方法です。

「カメラを止めるな」で大ブレイクした上田慎一郎監督はこのタイプです。

有名な賞だとぴあフィルムフェスティバル(PFF)などの賞です。

海外の映画祭、カンヌだったりベルリンだったりで賞をとれれば、それこそ一躍有名になりオファーが殺到する可能性があります。

もちろん超狭き門ではありますよ。

自分が作った作品をYoutubeなどで発信し、それがプロデューサーの目にとまりオファーが来る可能性もあります。

映画業界で助監督として下積みしつながりを作って映画監督になる。

これが最も王道ではあります。

映画業界に助監督で入り映画の制作をゼロから学ぶ。

助監督はチーフ、セカンド、サードと3段階あります。

チーフ :スケジュールをつくる、全体を指揮する

セカンド:撮影現場を回す、衣裳・メイクなど出役周りを担当、エキストラを担当、スケジュール調整

サード :美術担当、新聞などの原稿づくり、撮影現場でのセカンドの補佐、カチンコ

それぞれの役割は簡単にですが上記になっております。

いろんなスタッフと関わりながら、つながりも作っていきます。

助監督をやりながら自分が監督をやるときに全力で応援してくれる優秀な仲間を探しておくとよりベターです。

自分でお金を貯めて映画を撮る

これが監督になるには一番早く自由に制作ができます。

お金さえあればつくれます。

といった所です。

ビジネスに長けていたり、家が富豪だったりすれば、映画を作ってみるのも面白いと思いますよ。

他にも方法はありますが、主にはこんなところです。

やり方を考えれば誰でも映画監督にはなれると思います。

映画監督になって何がやりたいのか?

この目的をしっかりと持てばどうやって自分が映画監督になればいいかおのずと見えてくるのではないでしょうか?

悩んでいる方は参考にして頂ければ幸いです。

最後に収入、年収について書いていきます。

やっぱみんなここが一番気になりますよね(笑)

映画監督の平均的な収入、年収、月給はいくら?

映画監督の収入ってどうなんだろうと気になりますよね。
夢があるのかなぁ?と

結論から言うと夢はあります!!

解説していきます。

ぶっちゃけますと映画の制作で貰えるギャランティは非常に少ないです。

え?

夢があるって言ったじゃん。

と思うかもしれませんが、事実です。

大体総予算2億円規模の映画を制作するとして、
監督に払われるギャラは400~800くらいかと思います。

基本的にはひくい方合わせです。

映画の制作は1年以上かかる可能性もありますし、拘束や時給で考えたらとんでもなく安い。

まあ上手くコンパクトにこなせば高くすることも可能だと思いますが、せっかく映画監督できるのに時間をかけてやらないともったいないですよね?

なんで安いかというと、ギャラは制作費の中から支払われるからです。

自分のギャラが高いと制作費を圧迫し、作品でやりたいことが出来なくなる可能性があるからです。

納得せざるを得ないですよね。。

この記事を書いてから数年がたち、
業界の監督ギャラ事情もだいぶ変わりました。

配信系の作品のギャラは1話300~400とかもらっている方もいます。

連続ものをやれば年収1億いく方も出てきてるんじゃないかと思います。

夢があるとお伝えしました。

作った映画が大ヒットしたらどうなるか?

ここにヒントがあります。

監督をするとギャラ以外に映画が2次利用されたり、想像以上の興行収入を得たりすると別途監督料が支払われるのです。

いまは配信もありますね。

2次利用というのはドラマであれば再放送、
ブルーレイやDVDなどです。

大ヒットすれば時の人となり取材や講演依頼なども殺到するでしょう。

こういった部分にギャラとは別のうま味が含まれています。

僕が見る限り立ち回りが上手い人は、映画を名刺代わりにし他の仕事で稼ぐといったやり方をしています。

役者さんが映画に出演して、CM(スポンサー)を獲得するのと、同じ仕組みだと思います。

社員の監督であれば月給という所もあるかと思いますが、フリーランスであれば働かない限りお金はもらえないので、映画を作るだけ収入が増えていく感じです。

1年に何本とるかにもよりますが、100~5、6000万位の幅があるのではないでしょうか?
(上限はわからないし6000万は予想です)

まとめ

いかがでしょうか?

映画監督って極めればかなり夢があると思います。

この記事を読んでもまだ悩むなぁーという人のために、
もう一つだけアドバイスをしておきます。

それは、

作品を作ること。

作品を量産すること。

作品を作ってもいない人が映画監督って何か?を悩んでも仕方ありません。

まずはやってみるが大事です。

作ってみないとわからないことが多いです。

作って初めて開花できる気づきが沢山あると思います。

とにかくやってみる。

最初はそれでいいと思います。

自分の考えたことが映像になるのって面白いですよ。

映画って本当に面白い。


やった人しかわからないですが、これ以上に面白い仕事ってなかなかないんじゃないかなぁ(笑)

最後にお知らせです

ちゃんと頑張ってる人にチャンスをあげたい。
僕が出した結論はこれです。

誰もが思うことだと思いますが周りにいる仲間が活躍する姿を見れば、
自分も頑張ろうと思えたり、その姿に感動したり、勇気を貰えたりするもの。

何が言いたいかというと、ついてきてくれる人には恩を返したいし、
自分の世界を自分の力で、広げていきたい人は自由に羽ばたいて欲しいということです。

不定期ではありますが勉強会をリモートと対面で行っているのでご興味あればチェックしてみてください!!

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お知らせは以上になります。

最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

さあ、やっていきましょう!
運命は変えられる。

一歩前へ。

  • この記事を書いた人
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小柳智則

プロデューサー/ラインプロデューサー/さらば、銃よ 警視庁特別銃装班、サイレント・トーキョー、任侠学園、オズランド、踊る大捜査線、海猿、四月は君の嘘/TRICK、野ブタをプロデュース。エスピー、安堂ロイド、アイムホーム、4月の東京は… 【仕事内容】 プロデューサー/ラインプロデューサー/制作部/ロケーションデザイン/顧客集客動画の制作/動画コンテンツプロデュース/PV/MV/企業VP/YouTube/SNS運用/講師/脚本添削/個人プロデュース/勉強会 俳優に向けた演技力を高めるnoteや映像業界の教育にも力を入れております。Xやインスタで質問なども受け付けています。

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