こんな方におすすめ
- 作品をつくってNetflixでの配信を目指したい!!
- IMF、NAMって何?
映像制作をしてNetflixの配信を目指したい人に向けた内容の記事になっております!
映画・ドラマ業界で働きはじめて20年が経ちました。
現在はフリーランスで映画・ドラマのプロデューサー/ラインプロデューサーをしております。幅広く映像制作をしていますが、予算が1億以上の企画に参加していることが多いです。
ラインプロデューサーのことを知りたい方はこちらを参照ください!!
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前澤友作さんのnoteを拝見しこんな記事を見つけました!!
引用:前澤友作@yousuck #note より
メジャー映画の製作は企業が主導権を握っています。
映画の製作をしている東宝、東映、松竹などは製作から配給までの仕組みがあるので日本映画界を先導しており、
映画を個人企業で作ろうとしてもマネタイズできなく、
リスクが大きいので作ろうと考える人はゼロに近い状態です。
この流れが少しずつ変わり個人的にお金を持っている人が、
映画に出資して自由な作品を作る時代もそう遠くない。と私は思っています。
映画だけでなく、配信やYoutubeのおかげで動画の枠は格段に広がっております。
いつ仕事のオファーが来てもいいように準備をしておくことが大切だと思っています!
とりあえず脚本でも書く?
ストーリーのある映像を作るためには脚本は必須です。
良い脚本をつくるはもちろんですが、
動画制作が目指す展望を知っておくことで、
未来の映像の立ち位置が見えてくるのではないか?と考えています。
本日は、誰もが目指したいNetflixやディズニーで配信されるための条件となる部分をお伝えしていきます!!
映画やドラマ的なストーリーをつくりたい全ての人必見!目指せNetflix
ネットフリックスが目指す作品作り
Netflixの作品と聞いて最初に思いつくのは何でしょうか?
「4K」
Netflixと言えば、4K作品が定着しているかと思います。
コロナ禍で勢いがさらに増したネットフリックス作品。
私自身がネットフリックスの作品作りに参加して知ったことで一番驚いたことは映像業界の未来の話。
ネットフリックスの作品を作るときに地上波や映画の制作と明らかに違う部分がありました。
それは技術的革新、、、w
詳しく説明することは難しいのですが、
(本当にすみません。技術的なことなので、興味がある方は専門家にお尋ねください)
簡単にまとめてみます。
技術的革新 IMFとNAM
先ずはIMF=Interoperable Mastering Formatという言葉を覚えてください。
IMF(Interoperable Mastering Format)とは?
デジタルシネマパッケージ(DCP)規格をベースにした放送/パッケージメディア向けのファイル受け渡しの標準規格のこと。
Netflixをはじめ、FOX、ディズニー、ソニーピクチャーズなどが、「IMF」を納品ファイル形式。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください!!
引用:フォトロンコラム「Netflix」がやってくるより
映画ではDCP(デジタルシネマパッケージ)という納品形式を採用しております。
今後の配信業界では、IMFが主流になることは間違いありません。
完璧にマスターする必要はありませんが、配信業界はIMFで納品するんだということは覚えておきましょう!
続いてNAM。
NAMという言葉を聞いたことありますか?
NAMって何?
NAM=非グレーディングアーカイバルマスター
ネットで調べてみてもわかりやすい記事がなかったのでコチラを参照ください。
カラーグレーディング:Resolveにおける色管理されたワークフロー
引用:Netflixパートナーヘルプセンターより
よくわかりませんよね?w
なぜNAMの話をしたかというと、この部分にNetflixの展望を感じたからです。
簡単に説明すると、
例えば現在ではHDRが限界なダイナミックレンジの幅が、10年後に現状より広がったとします。
ダイナミックレンジって何?
ダイナミックレンジ(dynamic range)は、カメラの場合は「光」を指します。
つまりダイナミックレンジは、カメラにおいて「露光可能な光の範囲」のことです。
簡単にいうと明るい部分と暗い部分を表す数値のこと。
HDR=ハイダイナミックレンジ
ハイダイナミックレンジは、ダイナミックレンジよりも明るい部分と暗い部分が広がったものと覚えてください。
10年後でもダイナミックレンジの値を自由にいじれるようにしておくことができるデータというのがNAMです。
主にカラーコレクションの際に使われます。
カラーコレクションは映像の色を調整する作業のことです。
簡単に説明してしまいましたが、未来でもデータを変えて作ることができるようにする。
Netflixの作品は現状でできる最高の品質で全てのデータを保存し残しているのです。
過去の作品を今の技術でつくり変えれるとしたら
本日一番伝えたかったのはこの部分です。
もし黒澤作品を現代の技術でつくれるとしたら、、、
と考えると、とんでもない映画をつくることができるはず。
CGを使えなかった時代にCGを使えたら、と考えるだけでワクワクします。
過去を現代の技術で変換することは映像の革命になることは間違いありません。
Netflixはそれを目指しているのではないか?と思ったら鳥肌が止まらねーとなりました。
まとめ
新しい世代が今の日本の映像業界を変えていかなければいけません。
日本で製作したNetflix作品、全裸監督や今際の国のアリスが現状の日本でつくれる最高峰の作品であるなら、
目指すべきはそこではなく愛の不時着やスイートホームを作れるようにならなければいけません。
目標を高く持たなければ世界と差が開くばかり。
日本で世界を超える映像作品をつくれるクリエイターはいるはずです。
それができないとは思いません。
志高く、自分の限界を超え世界に羽ばたけるように学びの視野を広げていきましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!!