本日はアシスタントプロデューサーの仕事内容の紹介です
映像業界で働き20年が経ちました。
本職は、映画・ドラマのプロデューサー/ラインプロデューサーをしています。
幅広く映像制作をしていますが、
予算が2億以上の企画に参加していることがほとんどです。
地方再生のプロジェクト、個別のプロデュース、企業案件VPなどもやっていますので、
仕事の依頼はコチラにご連絡いただけますと幸いです。
現在は、ブランデッドムービー、2022年配信の連続ドラマの企画、2023年劇場公開映画の企画などを進めております。
この記事は3分で読めます
お疲れ様です。小柳です。
本日はアシスタントプロデューサーの仕事内容の紹介【初級編】です。
この記事を読めば、アシスタントプロデューサーの仕事が理解でき、
現場での立ち回り方の参考になります。
これから
・映画・ドラマの業界で働きたい方
・すでに業界で働いている方
・プロデューサーの仕事に興味がある方
に特におすすめの内容になっております。
それでは書いていくので、
最後までお読み頂けますと幸いです。
アシスタントプロデューサー(AP)の仕事内容【初級編】を理解しよう!
アシスタントプロデューサーと演技事務の違い
まずアシスタントプロデューサーと演技事務の違いが分かっていない方もいらっしゃると思うので、
この違いから説明しておきます。
アシスタントプロデューサーはその名の通り、
プロデューサーの補佐をします。
APとも呼ばれテレビドラマをやるときには必須な存在です。
テレビドラマをやるときは演技事務は存在しません。
演技事務は映画の場合に、
プロデューサーの補佐的なことはやらず、
キャスト周りに特化した業務を行います。
映画の場合はキャスティング担当の方がいるので、
プロデューサーがキャスティングをしない場合もあります。
キャスティングの補佐をするのが演技事務です。
アシスタントプロデューサーの業務
業務内容を説明していきます。
本当はもっと沢山あるのですがわかりにくくなるので、
ここでは絶対にやるべき業務だけお伝えしていきます。
準備
プリプロダクション(撮影準備)の際にやるべきことはコチラです。
- 脚本づくり
- キャスティング
- 許可どり
- スケジュール連絡
この4つは必ず押さえておきましょう。
脚本づくり
脚本に関してのアシスタントプロデューサーの役割は、
打合せの段取りをすることや、
脚本の打ち合わせに参加して意見をだしたり、
脚本を書く上で調べたりしなければいけないことをまとめたり、
脚本家が書いてくれたものを皆に共有したりもします。
映画ではラインプロデューサーがやる業務もテレビではアシスタントプロデューサーがやっていたりもします。
脚本打ちにでることで、どうやってストーリーをつくっているのかが学べるため、
プロデューサーになるための一歩目の作業として気合を入れてやりましょう!
キャスティング
次にキャスティングです。
メインキャストは難しいとしても他の配役に関してはアシスタントプロデューサーがキャスティングできることはあります。
普段から自分が配役したい俳優をチェックしておくべきです。
撮影現場でマネージャーさんと名刺交換をし顔を覚えてもらっておくと、
自分がプロデューサーをやる際にキャスティングしやすくなるので、
撮影現場で仲良くなっておきましょう!
許可どり
許可どりはいろんなものがあります。
主に脚本に出てくる固有名詞や物などの使用許可の確認をします。
映像や本、ポスターなど勝手に使用して後からもめることがないように、
事前にチェックしておきます。
特にスポンサーが絡むドラマや俳優部に関する確認は必須です。
持ってはいけない飲料や映せない車のロゴなんかもスポンサーによっては、
ロゴ隠し作業が必要なケースもあるので、確認をしていきましょう。
スケジュール連絡
プロデューサーの代わりにスケジュールを全体に共有したりするのもAPの仕事です。
俳優部にも細かく共有していきます。
総合スケジュール、日々のスケジュール。
スケジュール担当の助監督さんとフローを確認し、
俳優部へと共有しましょう!
この他にも業務はありますが、
最低でも上の4つは覚えておきましょう!
準備の次は撮影時の仕事内容です。
撮影
撮影現場と並行して準備業務がありますので、
順に解説していきます。
現場での主たる業務は
- キャストのアテンド
- スケジュール管理
この二つです。
キャストのアテンド
スケジュールに合わせて、
俳優さんが集合場所に入ってくるので、
受けをします。
予定通りに来てれば問題なく、
予定時間を過ぎてるようなら、
マネージャーまたは本人へと連絡して、
状況を確認しましょう。
俳優さんはスタンバイ場所へと誘導します。
衣装部、メイク部と会話した後に、
スタンバイ作業に入って頂きます。
基本的には衣装→メイクの順です。
先に衣装を着替えるのは、
着替えの際に服にメイクがつかないように、
ヘアが乱れないようにするためです。
必要であれば、この日撮影するスケジュールを渡してください。
スタンバイをしている間に撮影の準備が始まっています。
時間通りに撮影が開始できそうか確認し、
時間になったら俳優部を撮影場所に誘導しましょう!
撮影開始!
撮影中は、俳優部が芝居をしていない時間もあります。
いい芝居ができるように立ちっぱなしで体力が奪われないようにイスや飲み物を用意したり、
日焼けしないよう日傘をさしたりして、キャストのケアをしましょう。
撮影が終わり移動のタイミングでは、
俳優部の移動ケアをします。
どの車輌に乗って、どう移動するかです。
制作部とロケ打ちで確認しておくと当日迷わずに誘導できます。
マネージャーさんが運転をする場合、撮影隊の車輌についてくる場合もあります。
車輌部さんにその旨を伝え、
おいていかないようにします。
また道が混雑したり、迷ってしまうこともあると思うので連絡とれるようにしておきましょう。
スケジュール管理
撮影中は毎日次の日の決定スケジュールがでます。
そのスケジュールを俳優部へ連絡して送ります。
入り時間は何時、場所はどこ。
などの情報を伝えます。
撮影スケジュールにシーン変更や脚本の修正が出る可能性もあるので、
それらもまとめて連絡していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アシスタントプロデューサーの仕事内容が少し理解できたかと思います。
今回は初級編ということでまだまだ業務内容はいっぱいありますが、
最低限覚えておきましょう。
アシスタントプロデューサーはその名の通り、
プロデューサーの補佐(アシスタント)をします。
そのためプロデューサーが求めていることを、
言われなくても自らやっておきましたと言えるような仕事をしていけるとベターかと思います。
気遣いの部分にあたります。
俳優部に近いポジションの為、
気遣いは必須スキルです。
気遣いと空気を読むは違います。
空気を読むことも大事ですが、
プロデューサーは気遣いができるといいと思います。
気遣いの本質ってなんでしょう?
覚えておりますでしょうか?
気遣いの本質覚えておきましょう!!
Twitterでは日々ちょっと役に立つ思考や情報を発信しているので、
もし良かったらフォローしておいてください!
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!
お知らせ
ブログでは主に映画制作に向けた知識の共有をしています。
シェアやブックマークして頂けますと幸いです。
Twitterもやってます!
良かったら下記のフォローボタンからフォローしてください。
noteでは役者さん向けの知識の発信をしています。
https://note.com/tmbox/n/n15ea74856361